vs 埋まっている親知らず

 下顎の親知らずは数え切れないくらい抜いたことがあるのですが、上顎の埋まってる系の親知らずはもしかしたら今週初めて抜いたかもしれません。無事に抜けてホッとしております。上顎は下顎に比べると視野の確保が難しいですね。基本的に抜歯は好きな方なのですが、埋まってる系の歯を抜く時は今でも緊張が走ります。正直逃げ出したくなる時もあります(逃げませんが)。その反動もあってか抜けた時の爽快感、達成感は一入です。

  ヒトが二足歩行になって顎も小さくなっていく過程で本来なら退化して無くなってもいいはずの親知らず。なかなかしぶとく現代まで生き残ってますね。歯が多いほど生存競争上では有利に働いていた時代が大昔はあったと思いますが、少なくとも現代のホモサピエンスにとって親知らずは百害あって一利なしに近い存在ではないでしょうか。大脳が発達し地球上で最強の存在になった人間にもう生物学的な進化はおそらく必要ないでしょうし、退化する時間を待てるほど人生は長くありません。遺伝子レベルで親知らずの存在を操作できるようになる時代はそう遠くないのではないでしょうか。早くパンドラの箱を開けちゃって下さいって感じです。
ただ、親知らずがこの世から無くなることで1番心胆を寒からしめるのは歯科医院であることは論を俟たないですね笑

引っ張ってもなかなか出てこない、まるで散歩を嫌がる小型犬のような可愛らしい親知らずをゴリゴリしながらそんなことを考えるのでした。

a MOKOMICHI KUN(モコミチ君に捧ぐ)

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