真正面の歯です。見た目においては最も重要な歯になります。もちろん物を噛み切るという重要な役割もありますが、ヒトの場合はやはりその人を印象付ける役割の方が強いと思います。むし歯は多発しやすいです(7歳前後で生えてくる歯なので)。いつか書くであろう6番と並んで人生において最も長く付き合う歯ではないでしょうか。QOLを高く維持する意味でも管理が非常に重要な歯だと思いますし、なるべく神経を抜く処置は避けたい歯の1つです。
ただ正面に位置するためダメージを受けやすい歯でもあります。小学生は遊具や鉄棒で遊んでる時に打ってよく欠けたり折れたりしますし、中学生や高校生は部活中に人とぶつかってダメージを受けるケースもよく見ます。自転車で転んで折れた高校生も何人も診てきました。打擲で失った方も診たことがあります。若い男性でしたが。まだ若いのに、私と違ってこれから輝かしい未来があるのに、、と思いながら処置した記憶があります。
逆に1番の色が暗かったり位置がズレてたりする人は、色や歯並びを是正するだけで一気に印象を変えることが出来るチート的な要素を含む歯でもあります。その分処置をする側としてはプレッシャーでもあるのですが。。
2番や5番と違って生まれつき無い人はほぼいません。下顎の1番はたまーに無い人がいますが。1番は個性が現れるので好きな歯です。形も美しいですし。例えるとしたらフランコ・スカリオーネがデザインした車って感じですかね。
左右の1番同士が合わさる線を正中(せいちゅう)って言うのですが、お顔の正中と上顎の1番の正中がピタリと合っていると美しいとされています。2ミリ以上ズレていると違和感として感じられると言われています。みなさん鏡を見てみてください。正中が合っていなかった人、落ち込まないでください。トム・クルーズの1番を見てください。彼は余裕で2ミリ以上正中がズレてます。ハッキリ言ってズレ過ぎです笑。でも世界的なスターです。しかしどうしてもあんなにズレてるんだろう。。スタントマンを使わずに自分で体を張って危険なシーンを撮影するからなのか?元々永久歯に欠損があるのか。若い頃に歯科矯正はしてたらしいんですけどね。まあ、謎ですね。
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