血液サラサラのお薬を飲んでいる患者さんの処置

 脳梗塞や心筋梗塞の既往がある患者さんは抗凝固剤を服用していることが少なくありません。歯科治療はその性質上、歯周組織を触るような観血的な処置(歯石取りや抜歯など)を行う時はどうしても我々歯科医師だけの判断では処置に踏み切れないことがあります。主治医である脳外科や循環器の先生に観血的処置を行っても問題がないか許可を得る必要があるのです。大丈夫ですよと二つ返事でOKを出してくれる先生もいれば、休薬してからが良いでしょうとアドバイスをくれる先生もいます。前者であることの方が多いのですが、術中や術後に血が止まらないとなった場合、最悪命に関わることもあります。やや大袈裟ですが本当なのです。なので我々歯科医としても血が出るような処置は極力避けたいところなのですが、そうも言ってられないことも多々あります。

 患者さんとしては、前は抜歯しても問題なかったから今すぐ抜いてくれ、いちいち主治医に聞くのは面倒だからいいから先生抜いちゃってくださいと仰る患者さんもいます。お気持ちはわかります。でもこの主治医の確認を取るというプロトコルを割愛することは基本的に出来ないのです。お薬手帳や直近の血液検査の結果があれば持参して頂くようお願いしています。例えば代表的な抗凝固剤であるワーファリンの休薬期間とバイアスピリンの休薬期間は異なりますし、PT-INRの値は結構重要だったりします。資料があるだけでも我々としてはかなり助かることもあるのです。

最近は抗凝固剤を服用中の患者さんの観血的処置がたまたま続いたのでこんな内容のブログを書いてみました。知り合いに医師が複数いて良かった。

良き友、三つあり。二つには医師(くすし)、、
って言いますもんね。

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