6番

 正式名称は第一大臼歯。別名6歳臼歯です。文字通り6歳頃に生えてきます。お口の中で1番大きな歯です。食べ物をすり潰す役割があるため食事の時に大いに活躍する歯です。6番が無くなると相当噛みにくくなります。逆に6番が残っていれば心強いですし、例え他の歯がダメになったとしても6番さえしっかりしていれば治療の選択肢の幅が広がります。将棋で例えると飛車みたいなものです。あるのとないのでは全然違う。考えてみてください。6歳で生えてきてその後80年くらい使うわけです。むし歯にならないわけがないのです。6番が4本ともむし歯の無い状態で残っている患者さんはなかなかレアです。相当歯磨きに対する意識が高い人か、元々むし歯菌の数が少ないかのどちらかでしょう。我々歯科医がむし歯治療を行う歯として最も登場頻度が高いのがこの6番ではないでしょうか。

  治療はなかなか厄介なことが多いです。まず麻酔が効きにくいですし神経の数(=根管の数)も多いですし、歯自体が大きいためむし歯の治療も一苦労です。せめてもの救いは7番より見やすい位置にあることくらいでしょうか。

  6番は元々乳歯が無い場所の歯ぐきの下から生えてきます(7番も8番もそれは同じですが6番はその嚆矢となります)。なのでむし歯の無い就学前の子どもたちが歯(歯ぐき)が痛いと来院した時はまず6番の状態をチェックしたりもします。歯が生える時の一時的な歯ぐきの痛みであればすぐに快癒しますからね。

  あとはなんでしょうね、矯正の時に色々装置を付けたりしますし、神経が生きている6番だったら滅多に抜かないですし、赤ちゃんが産道を通る時にはすでに作られ始めているとかもう色々とエピソードや小話が多くて何から書いたら良いのかなって感じです6番に関しては。だから最後に回したんですかね。

  ワールドデンタルショーを思いのほか早く抜け出したので今は羽田空港内に設置されているマッサージ機で揉まれながらこの文章を書いています。このマッサージ機、すごくいい!!12分間で300円。飛行機の出発まであと4時間もある。。100円玉は6枚しか無い、両替機もない(たぶんわざと置いてない)。

次回羽田空港に行く時は100円玉を棒金で持って行きます。

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