遅きに失した感はありますが、昨日初めてサージカルガイドを使ってインプラントを埋入してみました。サージカルガイドっていうのはお口の中にカパっとはめれる穴が開いた半透明のマウスピースみたいな装置で、その穴の通りに操作すると誰でも簡単にインプラントの処置が出来ますよみたいな代物です。以下に使用してみた感想を書きます。
・とにかく簡単。簡単過ぎて逆につまらない。
・正確な角度と深さに埋入が出来る。
・使う器具は逆に多い。
・処置時間は短縮出来る。
・難しい症例をする時にはいいかも。
雑駁にまとめるとこんな感じでしょうか。
サージカルガイドを使うと、とにかく処置が簡単になるため物足りなさを感じる歯科医は多いと思います。ボーリングのガーターパンバー、車の駐車アシスト、読める漢字に振ってあるルビ、意味がわかる単語の注釈、超甘口のカレー、日常生活の中で例えるとこんな感じでしょうか。
骨が薄い症例や複数本の埋入が必要な症例には至便だと思います。ただ、やっぱりフラップは開けたいかなー。歯肉パンチで小さな穴を開けて盲目的に処置をするとやはり不安が残ります。軟組織を巻き込んでないかなとか。
何はともあれまた機会があれば使ってみたいと思います。
コンピュータ上で全て計算し尽くされた叡智の結晶のような装置なので、何より正確ですし、使用する器具との相性がとにかく良く、隙間なく適合した状態で器具同士が擦れるシュルシュルシュルという摩擦音がASMR的にも心地良かったので。
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