診療のキャンセルはほぼ毎日あります。電話でのキャンセルだったり、直接来院してのキャンセルだったり(すごく律儀!たまにいます笑)、無断キャンセルだったり。キャンセルは無いに越したことはないのでしょうが、プラージュデンタルクリニックでは今のところ私しか診療をしていないため逆にキャンセルに助けられることが多々あります。
抜歯などの難しい処置にハマってどうしても手が離せない時に次の患者さんがキャンセルになったりするとホッとする時があります(本当は私が猛省すべきところ)。そのキャンセルした患者さんが後日来院した時に「この間はすみませんでした」とすごく謝られることがあるのですが「いえいえ(こちらこそ先日はありがとうございました)」と心の中でお礼を言うようにしています。よくわからない世界観だと思います。中にはお詫びにお菓子を持ってきてくれる患者さんもいます。全て食べましたが、大変申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
つい最近、ある高齢の女性の患者さんに2度助けられました。よく時間を間違えて来院される方なのですが、いつものように歯の神経を取る治療に難儀していたある日のこと、時計を見るとあと2分でお婆さんが来る、でもまだ麻酔が効いてない!この難局をどう切り抜けるか、、
結局、予約時間を過ぎても来院されなかったので、集中して処置を行うことができ、「お疲れ様でした」と診療台を起こした瞬間、「おはようございます」とお婆さんの柔らかくて優しい声が入り口の自動ドアの方から聞こえて来ました。たまたま20分遅れて来院し(てくれ)たのです。何というベストなタイミング!窓の外から私の処置の進捗具合を見守ってくれていたのかなというくらい完璧なタイミングでの来訪でした。
また別の日、患者さんが家族でキャンセルになりました。家族キャンセルは予約に大きな穴が空きます。わぁどうしよう。。一気にヒマになってしまった、、と思った1分後にそのお婆さんが60分時間を間違えて早く来院してくれました。これは天佑!といった感じで集中して処置に取り組むことができ、その間にスタッフがキャンセル待ちの患者さんに連絡を入れてくれて何とか空いていた予約の穴を埋め直すことが叶いました。
年の功と言うと不敬になりますが、心から感謝し畏敬すべき特殊な能力(!?)の持ち主でした。この恩は終生忘れることはないでしょう。
ちょっと何を伝えたいのかわからない文章になってしまいましたが、全て予定調和で時間が流れるよりもたまにはこういうアクシデントがある方が脳が刺激されて楽しいです。毎日予約を管理してくれているスタッフにも、時間通りに来院してくれる患者さんにも、日時を間違って来院してくれる患者さんにも全員に感謝してます。
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