歯科医師会に所属していると年に2回ほど休日診療の当番が回ってきます。鹿児島空港の近くの口腔保健センターという施設で主に応急処置を担当します。本当に色々な患者さんが来ます。入れ歯が割れた、銀歯が取れた、部活の試合中にぶつかって歯が折れた、子どもが椅子から落ちて口から血が出ている、主訴は様々です。今までで1番印象的だった患者さんは、夫婦喧嘩で旦那さんがフライパンを投げてきて顔に当たって前歯が折れた奥様ですかね。気の毒としか言いようがありませんでした。もう何年も前の話ですけどね。
ちょうど一昨日が私の当番の日だったのですが結構患者さんが多くてあたふたしました。なるべく患者さんの立場に立って気持ちに寄り添うよう心がけているのですが、自分の診療所ではないためとにかく効率が悪い。使い慣れていない機器、古すぎるレントゲン、使い慣れた材料が無いもしくはどの棚にあるのかわからない、手書きのカルテ、、鹿児島市内では休日当番はそれぞれの当番の先生の医院で持ち回り制を取っているため効率よく回っているんですよね。姶良地区歯科医師会もいつかはそのようにシステムが変わるといいのですがまだまだ先になりそうです。昔歯科医師会の総会で提言したことはあるんですけどね。なかなか変わらないです。
私自身、休日当番自体は嫌いではないのですが自分の医院だったらもっとこう出来たのに、、って思うことが多いので毎回後味が良くないです。きっと患者さんは藁にも縋る気持ちで救急に電話をかけて受診してくれてるんですよね。その気持ちを無下にはしたくない。出来ることなら来てよかった、当番がこの先生で良かったって感じて帰ってほしい。このジレンマを解消するには私が姶良地区の歯科医師会の会長になって改革を推し進めたらいいのかな?
何十年後だろうか。。。
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