先日、とあるお店の待合室で週刊誌が数冊重ねて置いてあったので何気なく表紙だけ眺めていたら「悪い歯医者に騙されない方法」という仰々しいタイトルが目に入ってきたので思わず手に取ってしまいました。見開き4ページにもわたって書き連ねられた記事を全て読んでみたのですが、半分くらいは間違っていない割と正しいことを書いており御説御尤もと首肯ける部分はあったのですが、残りの半分は読者に誤解を与えかねないような歯科医院を悪者扱いしたい下心が透けて見えるバイアスのかかった内容の記事でした。讒謗や悪罵とまでは言いませんが、極端な事例を引っ張り出し、特定の箇所だけを切り抜いてスポットライトを当てて拡大し、読者に変なイメージを植え付けるような内容を世間に発信することに社会的な意義があるのだろうかと思ってしまいました。私自身も歯科医になる前は歯科医院は嫌いでしたし、歯科は痛くて怖くて高いというイメージを持っていたので一般の人が抱くイメージは理解が出来なくはないのですが、マスコミやメディアが発信した内容を鵜呑みにする人は少なくはないと思うので、わざわざ歯科のことを記事にするのなら歯周病やむし歯の恐ろしさ、日頃のケアの大切さみたいな内容を書いて欲しかったなと思います。でもキャッチーな内容の方が雑誌は売れるのでしょうね。悲しい現実です。
週刊誌はわざわざ自分で買うことはないですし、普段読む機会もないのですが、我々の業界は世の中からこのような印象を持たれているのだなと少し勉強になる部分はありました。患者さんからしたら、(一体この人たちは何をしているんだろう…)と口の中をまさぐられながら疑問に思うことも多いと思います。それが普通の感覚だと思います。色んな歯科医がいると思いますが、真面目に診療している歯科医がほとんどです。そこの部分だけは理解して頂けると嬉しいです。
名前は忘れてしまったその週刊誌、少しページを進めると袋とじの部分が誰かの手でビリビリと破かれていました。中を覗いてみると、赤面してしまいました。まだまだ私の心はピュアなのだなと再認識させられました。仕事もプライベートもいつまでも初心を忘れず、フレッシュな気持ちを持ち続けたいですね。
先生、今日はありがとうございました。
これまでいろんな歯科医にお世話になってきましたが、
お一人で患者に向かいあってくださる先生のお人柄を尊敬します。今回のブログも、考えさせながら拝見させていただきました。SNSが主な情報源の世の中、出版社もあの手この手で関心をひこうとする時代な分、読み手の判断力が問われるなと思いました。
いえいえこちらこそ台風が接近している悪天候の中、ご来院ありがとうございました。よね様のような心優しい薫陶著しき方に支えられて吹けば飛ぶほどの規模のプラージュデンタルクリニックは今日まで生きながらえております。今回の台風でリアルに吹き飛ばされる可能性もありますが…笑