今日でプラージュデンタルクリニックを開院してちょうど7年になります。もう7年も経つのか、、、と感慨に浸る暇もないほど日々の雑務に追われている毎日です。
開院する半年前、オープニングメンバーの1人に「来てくれる患者さんはひとりひとり大切にしたい。来て良かったと思ってもらえる医院にしたい。規模を拡大する気は全くない」と人通りのない暗い夜道を2人で歩きながら話した記憶があります。その理念は自分の中で今でも全くブレておらず、プラージュデンタルクリニックは超小規模ながらも心温かい患者さんと数人のスタッフに支えられて奇跡的に今日まで7年間も生きながらえております。ありがたい話です。
特に意味のない作業や雑務をこなすことを昔からあまり苦に感じないのは良いことなのか悪いことなのか。人に任せれる部分は人に任せて、自分にしか出来ない作業にフルコミットすることが歯科医院の院長としての正しい在り方なのでしょうが、なかなかそれが出来ません。人を増やしたらいいのかな。7年ぶりに募集でもかけようかな。人が増えると任せられる事も増える、診れる患者さんの数も増える、しかし同時にトラブルも増える、マネージメントがややこしくなったりする、やはり少人数が好きだったりもする、、このアンビバレンス、二律背反のジレンマをどこまで愉しめる余裕があるでしょうか。
鬼滅の刃の鬼舞辻無惨は背中から9本の管が出ています。願わくばあんな風になりたい。2本の腕以外に9本も使える肢があれば電話も取れる、バキュームも持てる、洗い物も出来るしカルテも書ける、石膏も流せる、洗濯物も回せる、滅菌も出来る、、!
なんて阿呆なことを考えてしまいます。
ピアノ教室を営んでいた母親が「指がもう1本欲しい」と昔よく嘆いていました。ラフマニノフを弾いている時に言っていた記憶があります。私の場合は指が増えたら困るんですけどね。グローブが入らなくなってしまうので。
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