俗に言う親知らずです。正式名称は第三大臼歯。他の歯より柔らかいのでむし歯になりやすいです。基本的にお口の奥の磨きにくい場所に生えてくる歯なので真っ直ぐに生えてこないことが多いです。ごく稀にブリッジを支える歯にしたり入れ歯を支える歯に利用することもありますが、よほど条件がよくない限りしないです。なので基本的に抜く歯です。
抜歯をすることで得られるメリットは8番が原因で引き起こされていた歯肉の腫れや痛みの軛から解放される、7番付近が磨きやすくなる、噛み合わせが崩れにくくなることなど。デメリットは、症例によってはダウンタイムが存在する、稀に麻痺などの後遺症が残ることがあるなどでしょうか。麻痺に関しては私はまだ経験がありませんが。
抜歯は難易度が易い症例から高い症例まで様々です。歯ぐきの中に埋まっているような難しい8番の抜歯は基本的に口腔外科に紹介することが多いのですが、極たまに自分で抜いたりもします。控え目に言ってもものすごく大変です。麻酔をして歯肉を切開して骨膜を剥離して骨を削っていく時は完全に孤独です。基本的に後戻りは出来ないので、ルビコン川を渡る気分とまでは言いませんが、緊張感が他の処置とは大いに異なります。ただその反動もあり、抜けた時の爽快感は格別です。難しい外科処置が終わった後は無性に甘い物が食べたくなるのはなぜでしょう。知り合いの獣医の先生も昔同じようなことを言ってました。
8番って何のためにあるんでしょうね。人間がまだ二足歩行を始める前の猿だった頃はきっと顎も大きかったので8番まで使って食べてたと思うのですが、退化するのに時間がかかり過ぎですよね。
話は逸れますが、極たまーーーに9番をみることがあります。もちろん埋まってます。確率的にはどうでしょうね。鹿児島県内でウルスを見かけるくらいと言ったら伝わりますでしょうか。もちろん抜歯をしたことはありません。
思いつきで始めた歯シリーズ、気がつくと残すは6番だけとなりました。私、定食とかでも好きではないものから先に食べるクセがあるので実は6番がいちばん好きなのか??いや、そんなことはない。
あっ、8番を何かに例えないと。基本的に不要なもので丸っこくて隠れてることもある。いない時もある。取り除くとしたら大変、でも中には大切にしている人もいる。トータルで考えるとおそらく無い方がいい。
んーーーー
ディズニーシーのオルメルですね。
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