5月や6月は学校歯科検診があったり歯科医師会のイベントに出席したり保健所が検査に来たりと結構忙しいのですが、GWは結局ダラダラと過ごしてしまいました。夏休みで言うと宿題が終わってない状態で迎える8/30の気分です。毎年思いますがGWは苦痛です。どこに行っても混んでますし普段開いてるお店が閉まってたりしますし。
そんな事を言ってても仕方がないので、6月に予定されている高校での歯科講和のスライドを仕上げることにしました。今回で6回目になります。新高校1年生に歯の大切さを50分間で伝える毎年恒例(?)のイベントです。同じスライドを使い回せばいいだけの話なのですが、毎年少しずつ変えてます。内容は年々良くなっている自負があります。生徒さんたちの反応は正直です。つまらない内容が続けば寝ます笑。面白い話をしたら顔をあげてくれます。それでいいんです。つまらない話をする方が悪いと思っているので、どれだけタメになる話を伝えられるかを考えながらスライドを作り込みます。
2年前から動画をメインで流すように工夫したところ、今年の高校3年生(つまり最初に私の動画スライドを観た当時の高校1年生)はむし歯の本数が少なかったです。逆に新高校1年生はむし歯が多かった。。普通逆なのに。たまたまかもしれませんが、私の歯科講和の内容が良く、彼ら彼女らの心の琴線に触れたことで歯を大切にするよう意識が変わったんじゃないかと愚考しています。楽しみなのは高校2年生。去年私の最新の講和を聞いた彼らの口腔内が気になります(今月詳らかになります)。
私が通っていた高校では歯科医が来て歯の話をするなんていうイベントはありませんでした。自分は高校卒業後にむし歯で苦労したので、いま自分が高校生にしているような話を25年前の自分に聞かせてあげたかったな とよく思います。学校歯科検診でむし歯の疑いを指摘され、行きたくもない歯科医院に半強制的に行かされて渋々治療するのは単なる対処療法でしかありません。私がしたいのはそういうことではない。本人たちのマインドを変えていかないといけません。
結局のところ、在学中に限らず口腔内を生涯に渡って清潔に保つ(つまりむし歯も歯周病も無い環境を維持する)ようになる最短のルートは生徒さん本人、あとはお金を出す保護者に歯や口腔内についての正しい知識をインストールし教育することではないかという結論に今のところ私は達しています。”教育が全て”です。
なので中学校では保護者向けに歯科講和を行ったりもしています。それは自院を宣伝したいとか患者さんを増やしたいとか打算的な考えがあるわけではありません。前にも書きましたがむし歯治療は総じて好きな処置ではありません(放ってはおけない処置という表現が適切)。なのでどちらかと言うと治療に来て欲しくないからやっているという方が正しいのかもしれません。12-16歳の歯は押し並べて綺麗です。学校歯科検診では生えたての無傷で美しい歯とたくさん出会えます。なので守ってくださいよというメッセージをとにかく伝えたい、その一心で講和は続けてます。
自分で言うのも変な話ですが、口腔内の環境を綺麗に維持するための秘訣がたっぷり詰まったエッセンスの”一番搾り”を、今年もフレッシュな高校1年生に注入出来ればこれ以上の社会貢献はないと考えています。また10代の時の知識不足と不摂生で死んでしまった私の右下7番の神経に対しての弔いになるとも考えています(大袈裟)。
願わくばいろんな学校に行って歯科講和はしたいのですが、保健室の先生にもその事を何度か伝えた事があるのですが、異動でいなくなっちゃうんですよね。。
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