中学校での歯のお話

 今日は校医を担当している加治木中学校で歯のお話をしてきました。学校での歯科講和はもう何度も経験しているのですが、今回は初めて保護者に向けての講和でした。講和と言ってもかしこまった講演会のようなものではなく、少人数の堅苦しくない割とフランクな形式のものでした。私は型にハマった真面目な話が出来ないタイプの人間なので、自分のペースでゆっくりと話せるの今回のような形式の方がやりやすいですし、苦にならないんですよね。今日はわずか50分の時間が一瞬で過ぎたような感覚でした。

  今回は中学生(=ほぼ全ての歯が永久歯)のお子さんを持つ親御さんが聴者であったため、自分のことのように私の話を聞いてくださったのではないかと思います。学校歯科検診の結果を見て、我が子を歯科医院に通わせる最終決定を下すのは親御さんです。お金を出すのも親御さんです。その親御さんが心から納得しないまま、何回も続く(ことが多い)歯科治療に付き添ったり送り迎えをしたりお金を払ったりすることは健全ではないだろうな、出来ることなら最低限の歯の知識は知ってて欲しいし、ご家庭でお子さんの歯のケアの様子も観察してもらいたい。かねてから私の潜在意識の中で光を放っていたこの言い知れぬ違和感の熾火が、今日少し小さくなったような気もします。

 でもまだまだ足りない。最終的には義務教育に歯の授業をねじ込むくらいの勢いがないと日本人の歯に対する意識は欧米には遠く及ばないと感じています。

「天然の歯に勝る補綴物は無い」私が好きな言葉です。どんなに綺麗なセラミックを入れても、どんなに高級なインプラントを打っても、どんなに薄い入れ歯を作っても、天然の歯には到底及ばないのです。小中学生の子どもたちの生えたての大人の歯は美しいです。ただただ美しい。その美しい歯が1年後に見ると少し黒くなっている、そのさらに1年後には穴が開いている、非常に勿体無い現象です。保護者の方のお力添えが得られれば、少しは変わってくるのではないかと淡い期待をしている今日この頃です。

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